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『魔女の宅急便』といえば「スタジオジブリ」によるアニメ映画を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実は、原作である児童書『魔女の宅急便』全6巻のうち、映画化されたのは第2巻までにあたる内容です。第3巻以降には主人公「キキ」の、「その後」の人生が描かれています。
映画版の魅力のひとつは、キキと少年「トンボ」による人間ドラマです。物語終盤でキキがトンボを飛行船事故から救出した様子を見れば、誰もが「そのまま付き合ったのだろう」と予想するでしょう。しかし、原作では、彼らの恋物語はトントン拍子に進みません。
原作第3巻では映画の物語から3年後が描かれており、16歳になったキキは相変わらず、同じ街で配達に勤しんでいました。そして、トンボは遠い街の学校に進学し、キキと文通でやり取りしています。
その後もふたりの距離は縮まることはなく、キキが22歳になった頃にようやく無事に恋が実り、トンボと結婚します。最終巻の第6巻でキキは35歳、双子の母親になっていました。
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