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https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20240622/8000018700.html
今治市 ゆかりの丹下健三氏の建築 子どもたちが学ぶ
世界的な建築家、丹下健三氏の功績について、子どもたちに知ってもらおうというワークショップが、丹下氏が少年時代を過ごした今治市で開かれました。
ワークショップには市内の小中学生などおよそ40人が参加しました。
広島市の平和記念公園や国立代々木競技場を設計したことで知られる、丹下氏は少年時代を父の出身地、今治市で過ごし、こうした縁から市内には丹下氏が手がけた建築物が多く存在しています。
ワークショップでは講師を務める大学の研究者の案内のもと、子どもたちは丹下氏が設計した市の公会堂に移動し、コンサートなどが開かれるホールを見学しました。
そして、音をきれいに反響させるため、天井に丸みを持たせていることや、壁などをびょうぶのようにジグザグさせた構造は、支柱がなくても強度を確保する効果があることなど、丹下氏の建築物の特徴について学んでいました。
その後、子どもたちは学習したことを踏まえ、厚紙を使って公会堂の模型作りに挑戦しました。
参加した中学3年の女子生徒は「偉大な建築家が地元に素晴らしい建物を残してくれて誇りに思います」と話していました。
講師を務めた千葉大学の豊川斎赫准教授は「今治には丹下氏の貴重な建築物が多くあるので、これをきっかけに丹下氏の功績や建築の面白さを知ってもらいたいです」と話していました。