
ボリス・グレベンシコフ、ロシア・ロック・シーンの伝説が初来日公演を開催(CDJournal)
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ソ連~ロシアで圧倒的な人気を誇ったロック・バンド、アクワリウムのリーダーで、“BG”の愛称で知られるボリス・グレベンシコフ率いるバンド“BG+”が、11月に初来日公演を行ないます。11月19日(火)東京・江東区文化センター ホール、11月21日(木)京都・ロームシアター京都 サウスホール。チケットはカンフェティとGETTIISのウェブサイトで発売中です。
ソ連政権下、ロック・ミュージシャンは社会の抑圧や閉塞感、世代間の軋轢、戦争、信仰、愛、友情などさまざまなテーマを歌い、若者たちの熱狂的な支持を得ました。ロック・バンドの多くが非公式な活動を余儀なくされるなか、ミュージシャンたちは自作の歌を磁気テープに録音し、その歌はファンの間でカセットテープにダビングされることでソ連全土へと広まり、社会現象と言われるほどの大きなムーブメントとなっていきます。
なかでも、グレベンシコフがレニングラード大在学中だった72年に友人と結成した“アクワリウム”は絶大な人気を誇り、ペレストロイカさなかの87年には、国営レコード会社のメロディヤが非公式バンド初となるアルバム『АКВАРИУМ(アクワリウム)』を発表。ロシアの詩の伝統を受け継ぐ意味深い歌詞と世界中のさまざまな音楽的要素を組み合わせた独自のスタイル、そして社会的影響力の大きさは、西側の著名なミュージシャンたちにも注目され、89年にはデイヴ・スチュアートのプロデュースでソ連のロックミュージシャン初の欧米レーベルからのアルバム『ラジオ・サイレンス』を発表。日本でもCBSソニーからCDと、その制作を追ったドキュメンタリー・ビデオ『ラジオ・サイレンス~インサイド・ドキュメント』が発売され、大きな話題となりました。
アクワリウムはソ連崩壊後もロシアを代表するロック・バンドとして国内外で活動を続け、結成50周年を迎える2022年には国内外での記念ツアーを予定していましたが、同年2月24日未明にロシア軍がウクライナへの侵攻を開始するとグレベンシコフは即座に反戦の意を表明。記念ツアーを取りやめ、アクワリウムは活動停止しました。
その後、グレベンシコフはアクワリウムのメンバー6人とともに新たなバンド“BG+”を結成し、ロンドンを拠点に音楽活動を再開。ミニ・アルバム2枚を立て続けにリリースして、世界各国を巡り、平和への祈りを込めたコンサート・ツアーを続けています。