鈴木エイト氏「細田衆院議長が『旧統一教会票』を差配してきたのはあきらか」...教会との接点認めたのは「幕引き図りたい?」

旧統一教会との接点を認める文書を公表した細田博之衆院議長。しかし鈴木エイト氏は「今回の発表で正直に伝えていないことがまだまだある」と話します。細田衆院議長と教会との関係はかなり深く、「旧統一教会票の差配をしてきたことを話すべき」と指摘します。また与野党代表は追加の説明を要請。細田衆院議長も了承しています。一方で旧統一教会が宗教団体なのか“悪い団体”や“反社会的な団体”なのかという線引きがなされていない中で旧統一教会をどう捉えていくのでしょうか。10月3日に始まる臨時国会で「被害者救済の法案」の行方が注目されています。(2022年9月30日MBSテレビ「よんチャンTV」より)

―――細田博之衆院議長は、このたび紙1枚で「関連団体の4つの会合に出席していたこと」「関連団体の名誉会長に就任していたこと」「関連団体から選挙の支持を得ていたこと」を認めました。旧統一教会との関係は2019年の関連イベントに出席をし「韓鶴子総裁の提唱によって実現したこの場は大変意義深い」「安倍総理に早速報告したいと考えております」と話していました。エイトさんによりますと、「細田議長と教会の関係はかなり深く、細田議長は安倍氏と教会の深い関係も把握していた」ということですが。

(鈴木エイト氏)
1990年に国際勝共連合の「思想新聞」にも勝共推進議員として名前が載っているんですよね。ここまでの経緯を見ていくとかなりいろんな面で連携していた、かなり教団に寄与していた形跡はありますよね。

2016年の参院選で、宮島喜文さんへの票の差配をしたということが、いろんな傍証から浮かび上がってきてるんですよね。そういうことを経た上で、2019年のサミットでの発言。実際は「意義深い」なんて本心では思っていないと思うんですよ。あと、安倍さんの名前をこの場で出すことで、韓鶴子総裁も教団の幹部も喜ぶってことをわかった上で発言し、つまり、安倍晋三さんの名前を出すことがどういう影響であるかってことわかっているということは、安倍さんと統一教会との関係も、しっかり把握していらっしゃるってことなんですよね。

―――票の差配に細田議長は関わっていたということなんでしょうか?

2016年の参院選で、ある候補者が、統一教会票の差配を断って、宮島喜文に票が流れたと言われていて、当時私はその情報を得ていたんですけれども、それと全く同じことを青山繁晴さんが、今回の事件の後に、ブログに書いていらっしゃるんですね。「派閥の長からそういう打診があった。」状況からして明らかに細田さんだったのではないか、と思います。

―――もしもそれが本当であれば、非常に深い繋がりですね

(三澤肇解説委員)
安倍派の前は細田派だったので、派閥の領袖であったということで、当然派閥の領袖としていろんな議員の面倒を見るってことは入ってきますから、その中に差配というものが入っていてもおかしくはないとは思いますけれども、この内容は、もうちょっと検証が必要かなと思います。