新聞を見ていると人工降雨といふ大見出しの活字がある
メロドラマといふルビはどうか(小津安二郎)(注1)
「たぬきじゃなくてきつねなのか(笑)」。先ごろ公開されたマルちゃん(東洋水産)のウェブCMにはそんな声が寄せられている。当該CMは赤いきつねにフォーカスした「おうちドラマ編」と緑のたぬきの「放課後先生編」の2種類が作られており、それぞれ声優の市ノ瀬加那と畠中祐が起用されている。上記のコメントは市ノ瀬の当たり役スレッタ・マーキュリー(「機動戦士ガンダム 水星の魔女」)を念頭に置いたものである。どことなくたぬきを思わせるスレッタは、作品のファンから「水星たぬき」の愛称で親しまれている。このようなCM外の文脈を踏まえて、たぬきがきつねを宣伝していることにおかしみを感じているわけである。