
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240614/k10014481151000.html
日本118位の調査で15年連続世界一 アイスランドってどんな国?
日本が146か国中118位となった2024年の「ジェンダーの格差に関する調査」。
この調査で15年連続で世界一となっているのが北欧のアイスランドです。
なぜアイスランドは「世界で最も男女平等な国」でありつづけられるのか。そもそもアイスランドってどんな国?
現地を取材しました。
面積は北海道よりやや大きく38万人が暮らしています
およそ30の活火山がある世界有数の“火山国”としても知られ2010年には大規模な噴火による火山灰でヨーロッパ各地で空港が閉鎖されるなど大きな影響が出たこともありました
また日本やノルウェーとともに「商業捕鯨」を行っている“3大捕鯨国”の1つでもあります
アイスランドの首都レイキャビク
日本は118位 アイスランドは15年連続1位
世界経済フォーラムが6月12日に発表した「ジェンダーの格差に関する調査」
日本は146か国中118位で前年より順位を7つあげましたがG7・主要7か国の中では最下位でしたアジアの中でも94位の韓国106位の中国よりも下で依然として「政治」「経済」の分野で女性の進出の遅れが際立っています
この調査で1位となったのがアイスランドです2位フィンランド3位ノルウェーと北欧の国々が上位を占める中アイスランドは15年連続で世界トップの座を守っています
118位の日本と1位のアイスランド調査項目を見てみると大きな差があったのは「政治」と「経済」の2つの分野でした
15年連続世界一の秘密はどこに?
首都レイキャビクでは街のいたるところで働く女性の姿が目に付きました
スーツ姿の会社員バスの運転手屋根を補修する作業員と実にさまざま大学では学生の約3分の2を女性が占めるということです
まず政治の現状を探ろうと訪れたのはアイスランドの議会
アイスランド議会
現在議員63人のうち女性は30人でその割合は47.6%です背景には多くの政党が選挙の際候補者の40%以上が女性となるよう自主的に定めていることがあります
議場に入っていく女性の多さに日本との違いを痛感していたところひときわ目を引いたのが赤ちゃんを連れた女性
赤ちゃんを抱いたまま議場に座り審議に参加しています
休憩中に話しかけてみるとなんと野党の党首でした
社会民主同盟 クリストルン・フロスタドッティル党首
フロスタドッティル党首
「スタッフに子どもの面倒を見てもらおうと思っていましたがこの子が私のそばを離れたがらなかったのできょうは議場に連れて入ることにしました
仕事をしている人なら何らかの理由で子どもを職場に連れて行かざるをえない状況になったことがあると思います議会も少しだけ優しい場所であるべきです」
「男性も大統領になれるの?」
ただアイスランドではじめから男女平等の社会が実現していたわけではありません
すべての成人女性が国政の参政権を得たのは1920年ですがその後半世紀余りの間女性の社会進出は進みませんでした
議会議事堂の前に建つ 1922年に当選した初の女性議員の像
しかし1975年
国連が初めて国際女性デーを定めるなど世界的に女性の権利拡大を目指す動きが広がったのをきっかけにアイスランドでも「女性の役割の重要性を知らせよう」と約90%の女性が一斉に仕事や家事育児を放棄する大規模なストライキに踏み切ったのです
1975年のストライキ
そして1980年には女性団体の後押しを受け世界初の女性大統領が誕生しました
舞台監督などを経て大統領に就任したフィンボガドッティル氏
ビグディス・フィンボガドッティル大統領(1980年)
4期16年間にわたり環境保護やアイスランド語重視の政策などを推し進めましたその存在感の大きさは当時子どもが親に「男の人も大統領になれるの?」と尋ねたという逸話があるほどです
フィンボガドッティル元大統領は94歳になった今も国民の敬愛を集めています
書店にその生涯を描いた絵本が売っていました
題名の「ビグディス」は彼女のファーストネームです
「料理と掃除以外女性に何ができるというのか」
「結婚していないのに子どもがいるなんて…」
シングルマザーだったビグディスが周りの偏見を乗り越え大統領になるまでの苦労が描かれています
アイスランドの女性たちはいまもビグディスの闘いそして男女間の格差をなくす重要性を次の世代へと伝え続けているのです
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