
ボイストレーニング教室で生徒の男性にわいせつな行為をしたとして起訴された男に対し、東京地裁は懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
ボイストレーナーだった村上竜太被告(41)は2021年8月、東京・新宿区にあるボイストレーニング教室で、「歌唱力の向上のため」として生徒の20代男性の下半身を触るなどした準強制わいせつの罪に問われています。
村上被告は、初公判で「同意があった」と無罪を主張していました。
東京地裁は判決で、村上被告が「歌唱力の向上のため」としてローションを使って男性の下半身を触ったことについては「必要なトレーニングだったとは言えない」と指摘。男性が村上被告の指導力に強い信頼感を持っていたことから、「男性が必要なトレーニングだと誤信し、抗拒不能の状態だった」としました。
その上で、「男性に強い性的羞恥心を与える悪質な犯行で、講師に抱いていた強い信頼感を裏切る犯行」として、村上被告に懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
執行猶予の理由については、勤めていたボイストレーニング教室から契約を解除され、「一定の社会的制裁を受けている」ためとしました。
判決後、被害を受けた男性が会見を行い、「『歌手になりたい』という思いを悪用された。このようなことは二度と起きて欲しくない」と訴えました。
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