
中居氏の元局アナAさんに対する「性暴力」が認められ
タレント中居正広氏(52)のトラブルに端を発した一連のフジテレビ問題で、第三者委員会が調査結果をまとめ、公表した。報告書はおよそ400ページにのぼる大容量で、フジの公式サイトで閲覧できる。
特筆すべきは、中居氏の元局アナAさんに対する「性暴力」が認められたこと。Aさんは調査委員会のヒアリングに守秘義務を限定解除し、中居氏は解除に応じなかった。
報告書では中居氏と元編成幹部B氏の生々しいメールのやりとりのほか、中居氏がAさんを自宅におびき出すためについた巧妙なウソ、問題発覚後のフジテレビのずさんな対応がこれでもかと記されている。
局内のハラスメント調査で、中居氏以外にも『BSフジLIVE プライムニュース』でキャスターを務めていた反町理報道局解説委員、常務取締役だった石原正人氏のセクハラ・パワハラも認定された。
今回のフジの“しくじり”は他局も対岸の火事ではない。
一連の問題でCMを差し止めたクライアントの数は300社以上。うち1割ほどが通常放映に戻したそうだが、第三者委員会のレポートの衝撃度から、ただちにCM再開とはいきそうもない。
テレビ朝日の50代男性は
「本当にビックリした。ここまでひどい報告書になるとは思わなかった。フジは第三者委員会の報告を区切りに、再生への道を歩みたいのだろうが、正直トドメになったと思う」
と神妙な口ぶりで語る。
報告書でもう1つ注目されたのが、’21年12月に都内高級ホテルのスイートルームで開かれた会食に参加していた「タレントU氏」の存在だ。
U氏の情報は他局でも共有されている
幹事は前出B氏で、女性アナ4人を伴い参加。部屋には中居氏とU氏がおり、B氏は頃合いを見計らって女子アナ2人を残して退席し、男女2:2のシチュエーションを作り上げた。その後、部屋ではセクハラ行為が行われたそうで「女子アナ置き去り」というワードが一時トレンド入りした。
ここで出てきたU氏は第三者員委員会のヒアリング要請を拒否。匿名だとしても、ネット上で名前が騒がれることを危惧し、そうなった場合は第三者委員会が責任を取れるのか確認。第三者委員会が、
「リスクはゼロではない」
と回答すると、それを理由に要請を拒否した。
U氏はイニシャルではなく、報告書の登場人物をアルファベット順に割り振ったもの。ネット上では〝犯人探し〟が過熱しているが、メディア界隈ではすでに名前は特定されている。
とりわけ、日本テレビ、TBS、テレビ朝日、テレビ東京などの民放キー局、準キー局はU氏の情報を共有。間違って起用すれば、フジの二の舞となるリスクをはらむからだ。
TBS報道局に務める40代男性は、
「U氏の名前は表には出せないが、すぐにリサーチが始まった。彼の情報は他局でも共有されている。この状況下でU氏を番組に起用する局はどこにもないのではないか」
と話す。報告書はフジだけにとどまらず、他局のキャスティングにも大きな影響を及ぼしているのだ。
業界団体の日本民間放送連盟(民放連)は4月2日、フジに厳重注意を行った。監督官庁の総務省も3日、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)に人権意識や法令順守の姿勢が欠けているとして、厳重注意の行政指導を行った。
国民的アイドルの“裏の顔”をあぶり出した第三者委員会の調査報告書。波紋は当分収まりそうもない……。
https://friday.kodansha.co.jp/article/420119