京都・花街の実像が描かれてる
2025年2月15日に日本でレビュー済み
京都出身者です。ここに描かれていることは事実です。被害者を減らす為に1人でも多くの方にこの本を読んで、舞妓の実情を知って頂きたい。随分昔のことですが、小学生高学年だった時、友達複数人で進路の話をしていたらそのうちの1人が「私、舞妓さんになりたいねん。でも親に絶対アカン!って大反対された。見た目は華やかで綺麗やけどすごい大変なんやってぇ。高校も行かれへんし…」云々と。(略)
小学生でさえ「やめとき!」「酷い扱いされるんやで!」「お妾さんみたいなんもんやで!」とその友達を心配して助言する子が複数人いたほど、舞妓と言えば「あらぁ、舞妓さん?可愛いらしねぇ(微笑み)」と言いつつ、京都の教養や格式のある家庭の人々からは心の中で蔑まされてる職業でした(です)。表向き「職業に貴賎は無い」としつつも実際には貴賎があります。絶対口には出さないけど京都人なら皆知ってる事実。その証拠に、京都出身の舞妓は殆どいない。自分の娘が舞妓になりたいと言っても承諾する親など京都には(滅多に)いないからだ。華やかさに憧れ、実情を知らない地方出身者の若者が舞妓になりたいと上京してきて、ショックを受け早々に辞めてしまうか堪えて続けるか、である。