
そして、課題は万博のシンボル「大屋根リング」でも見つかった。
開幕初日はあいにくの大雨だったが、大屋根リング内に雨水と見られる水が大量に漏れ「雨漏り」だと伝えられたのだ。
「万博協会も調査に乗り出しました。その結果が14日に公表され、雨漏りではなく、“雨とい” の水があふれて水がリング内に流れ込んだとのことでした。
そうしたなか、新たに『大屋根リングが歪んでいる』という指摘も寄せられました。来場者が大屋根リングの上を歩いている写真がSNSなどにアップされましたが、床の部分が、まるで重みに耐えられなくなったかのようにへこんで見えたのです。
記者から危険性について問われた万博協会は『重みでゆがんでいるという事実はない』と否定しました」(同)
建築エコノミストの森山高至氏も「壊れているのではありません」として、こう解説する。
「大屋根リングはすべてが一体でできているのではありません。全長2kmの丸い形は、いくつものブロックに分かれて造られています。
人が立って手をつないでいるイメージです。そのため、数cmの位置のズレはどうしても出てしまう。
それを一番上の “屋根” で調整しているため、それが歪みに見えてしまうとするのが一般的な見方です。
ちなみに、『大屋根リング』と呼んでいますが、最上部は事実上 “床” なんです。
ですが、“床” と言ってしまうと面積が広すぎてしまい、法律の規制を受けてしまいます。
不燃化や耐火などの規制で木を多く使えなくなってしまうのです。そのため、“屋根” 扱いしているんですね」
https://smart-flash.jp/sociopolitics/339834/1/1/
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