
渋谷区の前副区長が女性区議を「ブタ」と投稿、名誉毀損と認定…東京地裁(読売新聞オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d69834c94517dd60b915c46b1f3dd7488ae62fd6
東京都渋谷区の澤田伸・前副区長に庁内の業務連絡用ウェブチャットで「ブタ」などと書き込まれて名誉を傷つけられたとして、桑水流(くわずる)弓紀子区議(37)が澤田氏に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、東京地裁であった。本村洋平裁判長は、名誉毀損(きそん)の成立を認めた上で、損害額33万円全額は賠償済みだとして、請求を棄却した。
【写真】渋谷区の桑水流弓紀子区議
判決によると、澤田氏は副区長在任中の2023年6~7月、区職員が閲覧できるチャットで、桑水流区議について「桑ブタ」と書き込み「早めに封じておかないとね」などと投稿した。
判決は、澤田氏の投稿が区議の人格や容姿を根拠なく侮辱する内容だとして名誉毀損(きそん)に当たると認め、「人権意識の欠如に基づく悪質なものだ」と指摘。投稿を見られる人が限られ、投稿も3回にとどまることから、損害賠償義務を負う金額は33万円だと判断した。
澤田氏は訴訟中に区議に全額を支払っており、賠償義務は消滅したとして請求を退けた。