
宮崎県警は4月30日、部下にパワハラをしたなどとして、県警察学校の60代の男性職員(理事官級)を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分にしたと発表した。処分は同日付。職員は辞職の意向を示している。
監察課によると、職員は2021~24年に計約20回、警察学校の授業を部下任せにして職務を怠り、24年12月に県警本部での業務検討会で、部下をほかの職員の面前で「誰にものを言いよるのか」「バカじゃねえか」と罵倒。さらに21年11月~23年3月には、6回にわたって宮崎市内の鍼灸(しんきゅう)整骨院で診療費の自己負担額(計3945円)を払わなかった。自己負担額は同院から請求されず、ほかの職員に紹介。同課が調査した結果、ほかに二十数人が払っていなかった。「厳正に対処する」という。
パワハラを受けた部下から上司が今年2月に相談を受けて発覚。調査過程で未払いも判明した。
奥野仁・首席監察官は「誠に遺憾であり、県民の皆様に対し深くおわびいたします。今後、職員に対する指導教養を徹底し、再発防止に努めてまいります」などとするコメントを出した。
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