>>72 昨年、いわゆる金融政策も含めた形でこのコロナ対策に挑んだんです
政府と日本銀行が連合軍で200兆円という対策費を打った、このコロナに対して
そのうち100兆円ぐらいはしっかりと財政措置をしたんですね
「子供たちの世代につけを回すな」と批判があります
ずっとその批判は安倍政権に対してあった
でも、必ずしもその批判は正しくはないんです
なぜかというと、今回の特にコロナ対策においては
政府・日本銀行が連合軍でやっていますから
政府が発行する国債はですね、日本銀行がほぼ全部買い取ってくれています
皆さん、どうやって日本銀行はこの政府の出す巨大な国債を買うと思います?
どこからお金を借りてくるか、持ってくるか
違います
それは紙とインクでお札を刷るんですよ
20円で1万円札が…できるんですから…!
つまりそれは新しいお金が誕生して世の中に出ていきますから
それはデフレ圧力に対抗する力にもなります
日本銀行というのは政府の言ってみれば子会社の関係にあります
連結決算上、実はこれは政府の債務にもならないんです
ですから「孫・子の代にツケを回すな」
これは正しくありません
ただ1つだけ…1つというか2つだけ副作用があります
それは「インフレがどんどん進んでいく」という問題
もう1点は「円の価値がどんどん暴落していく」という問題
でも、皆さん、そんなことになっていますか?
全くなっていないんです
私は今の状況であればもう1回、2回でもいい
大きなショットを出して国民の生活を支えていく
大きな対策が私は必要であり
スピードアップして足の速い対策を打っていかなければならない
2021年7月10日 安倍晋三(新潟県三条市で行われた講演会より)