【隣のインド亜大陸ごはん】まるで映画!インド生野菜ビジネスで商機をつかんだ「元・異教徒同士」夫婦の食卓(朝日新聞デジタルマガジン&[and])
https://news.yahoo.co.jp/articles/91017b0a25e2e45415e1bfb164a4dc0ab045021a

(前略

「当時、インドの生鮮野菜を扱っている業者はほかにいませんでした。インド人にとって野菜は不可欠。売ればきっとうまくいくと思ったんです」

インド人、とりわけヒンドゥー教徒は菜食主義者が多いことで知られる。特に海外で働くIT系などの高度外国人材にその傾向は強い。インドは富裕層であればあるほど菜食主義者の割合が高くなるのだろう。

ただし、野菜であれば何でもいいというわけではない。インド人はインドで採れた野菜に強くこだわる。それは単に「国産ブランド信仰」といった商業的なものではなく、味覚的な理由でもある。

「日本の野菜はどれも甘くてね。フルーツみたいでうまいんだが、我々の料理に使うのは難しいんだ」

そんな声を、周りのインド人コックらからよく耳にする。

とはいえソダミニさんたちがはじめるまで、日本国内のインド食材店に並ぶのは、たいてい長期保存のきく米や小麦、乾燥スパイスや菓子類などが主流だった。保存期間のきわめて短い生鮮野菜を輸入・販売するのはリスクが高すぎると思われていたのだ。ただ実際に空輸してみると、インドの野菜は飛ぶように売れた。ソダミニさんたちの読みはズバリ的中したのである。

(後略