
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/b0f592fde193c62fc2c746beb4d1a994e35907d6
主演なんて簡単に巡ってこない現実。10代ではあった根拠なき自信を失った今、女優として次の一歩を
自分の夢を見つけたはいいけれども果たしてそれを叶える日は来るのか?
その夢に向かって努力は惜しまないいつかその努力が報われると信じてはいる
でも頑張っても頑張っても空回りするばかり
その間に夢は近づくどころかどんどんと自分から遠ざかっていく
こんなはずではなかったでも夢を諦めることはまだできない
映画「わたしの頭はいつもうるさい」の主人公・ノゾミはこんな八方塞の状況に置かれている
高校生のとき書いたものが少し認められた彼女は小説家を目指して上京
ただそこから鳴かず飛ばず状態で一発逆転するような気配もない
この厳しい現実を前にした現在25歳の彼女に希望を胸にやる気に満ち溢れていた18歳のときの自分が問いかけてくる
「ちゃんとやったか?有言実行東京でパァーっとひと花咲かせたか?」と
一生懸命やってこなかったわけではないでも気づけばいたずらに時間だけが流れていく
理想と現実の狭間でもがき苦しんでいる彼女の地団太諦めやるせなさが痛いほど伝わってくる
ノゾミは「いつかのあなた」にきっと重なる
そしてノゾミは自ら演じて監督も務めた宮森玲実自身も重ね合わされている
初監督映画作品となった本作である意味自分自身という人間をさらけ出している宮森
何を描き何を伝えたかったのか?そこに込めた思いとは?
女優にとどまらず作り手としての一歩も踏み出した彼女に訊く
やってみないと何も始まらないと思ったことがきっかけといえばきっかけ
前回はいつかは監督に挑戦してみたい気持ちはあったがまず主演とプロデュースを兼務した作品に取り組んだことを明かしてくれた宮森
そこから監督にチャレンジしてみようと心が動くきっかけのようなことはあったのだろうか?
「『これ!』といえるような大きなきっかけはちょっと思いつかないんですけど……
主演とプロデュースを兼務した『手のひらの子どもたち』やほかの映画の現場経験などを経てもうあれこれ考えないでとにかく1度やってみたらいいんじゃないかと
やってみないと何も始まらないと思ったことがきっかけといえばきっかけだったかもしれません
そういう感じだったので当初は腕試しのつもりで短編を作れればと考えていました
ただやりたいこととか作りたいものを考えていたら長編になってしまったんですよね(笑)」
フィービー・ウォーラー=ブリッジに後押しされて
では順序立てて聞いていきたいがまず脚本のアイデアはどういうところから始まったのだろうか?
「わたし『Fleabag フリーバッグ』(※2016年から放送されたイギリスのテレビドラマシリーズ)というドラマが大好きだったんです
この作品は30代前半の独身女性であるフリーバックのうまくいかないダメ人生を描いたコメディードラマで
女優のフィービー・ウォーラー=ブリッジが主演制作総指揮監督脚本を兼務しているんです
でフィービー・ウォーラー=ブリッジがフリーバックを演じているのかそれとももう自分自身でやってしまっているのかわからないそれほど自分をよく見せようとかまったく構わないといったように演じていて自分のすべてをあけすけにさらけ出している感じなんです
そして彼女が画面に向かってしゃべるんですフリーバックが心から思っていることを愚痴ったり嘆き悲しんだりと
その言葉がリアルでグサグサ刺さってくる
まずシンプルにこの画面に向かって語るということを自分もやってみたいと思ったんです
それからフィービー・ウォーラー=ブリッジに後押しされたというか
勝手な妄想ですけど(笑)俳優が映画を作ってもいいんだと制作総指揮から主演監督脚本まで兼務している彼女の姿がそう思わせてくれたんです
『なんだ全部ひとりでやってしまっている人がいるじゃん!』と自分の背中を押してくれました
そこで画面に向かって語るというシーンを念頭に置いて大きなストーリーラインを考えていきました」
「わたしの頭はいつもうるさい」より
10代のころは根拠のない自信があったんです
でもいまそのままの自信があるかというと正直なところ失いかけている
そこからどのように物語を作り上げていったのだろうか?
「脚本について専門的に学んだことは無いのでほんとうに見様見真似といった感じで書き進めていったんですけどはじめに画面に向かって語りかけることをしたいと
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