2014年、武装勢力アンサール・アッラー(別名フーシ派)がイエメンの首都サナアを制圧。翌年、サウジアラビア主導の連合軍が空と陸からイエメンを攻撃し、大規模な武力紛争に発展した。その影響で、学校や病院も標的となり、教育の場は次々と失われた。加えて、港や空港が封鎖され、人道支援の流入も大きく制限された。子どもたちは戦火の中で、学びの機会だけでなく、日々の食事や医療すら十分に受けられない状況に置かれてきた。
この写真が撮られたのは2018年。世界最大の人道危機と呼ばれたイエメンで武力紛争が続き、学校が再建される見通しもない中、この少女は、それでも崩れた教室で学び続けていた。
サウジアラビアによる空爆は8年続き、2022年に停止したが、2025年に入ってからも、アメリカとイスラエルによる空爆で多くの一般市民が犠牲になっている。