森ビル系のシンクタンク、森記念財団都市戦略研究所(東京・港)は24日、「世界の都市総合力ランキング2021」を発表した。大阪は36位で20年の前回調査(33位)から順位を下げた。新型コロナウイルス禍で関西国際空港を発着する国際線が大幅に減便したことなどが響いた。大阪が順位を下げたのは5年連続となる。

ランキングは世界の主要48都市を対象に経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスの6分野、計70指標を指数化して作成した。国内の他都市では東京が前回と同じ3位を維持したほか、福岡は前年から経済などが伸びて順位を1つ上げて42位となった。

大阪は6分野のうち3分野で順位を下げた。交通・アクセスで順位を4つ下げた。居住では行政サービスなどのオンライン化の遅れや小売店舗の減少などが影響した。

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