(社説)北朝鮮の挑発 自滅を招く軽挙やめよ
https://www.asahi.com/articles/DA3S15180152.html

米国と北朝鮮の両首脳が「核のボタン」に言及して脅し合ったのは、つい4年ほど前だ。
その後、初の米朝首脳会談などもあり、情勢は曲がりなりにも悪化の流れを抑えてきた。
この自制の均衡を北朝鮮が破るならば、経済的にも自滅的な結果を招くだろう。軽挙に走ってはならない。
北朝鮮が先日示唆したのは、核実験と大陸間弾道ミサイル発射の再開である。米朝会談前に表明して以来続けた中止措置を見直し、「すべての活動の再稼働」を検討するという。
万一、強行した場合、朝鮮半島の緊張が再現され、地域の不安定化が深まるだろう。米国をはじめ周辺国は北朝鮮を思いとどまらせるため、本格的な対話の再開に向け、
最大限の努力を尽くさねばならない。