プロの散歩屋…犬2匹を死なせて禁固刑

 ■顧客の犬2匹を散歩中に死なせたとしてプロの散歩ビジネス業の女性に18週間の禁固刑が言い渡された。「メトロ」紙(電子版)が伝えた。

 有罪判決を受けたのは英国南西部ハンプシャーで犬の散歩ビジネス業「クリスズ・アブソリュート・ペッツ」を経営するクリス・カーペンター被疑者(55)。
ケイト・ナービーさんは、昨年一番の猛暑を記録した7月21日昼頃、
ケイトさんと夫のロイさんが飼うポピー(キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル)とピクシー(交配種)の2匹を夫妻宅から連れ出し、
30分ほど散歩した後に水を与えるようカーペンター被疑者にテキストで依頼。
被疑者は12時半頃に2匹をケイトさん宅からピックアップし、近所のコモン(公有地)へと連れて行った。

 夫妻はすぐに帰って来ると思って待っていたが、午後5時半になっても被疑者は戻らず、
何度も被疑者の携帯に電話をかけ、メッセージを送ったが回答がなかった。
6時15分に再び電話をしたところようやく電話に出たカーペンター被疑者は「犬たちが目を覚まさない。どうしよう」とパニック状態で答えたという。
ケイトさんはすぐに獣医に連れて行くように叫んだが、犬は2匹とも助からなかった。

 後の調べで2匹の犬は、気温29℃の猛暑日に車の中に長時間閉じ込められていたことが分かった。
獣医に運ばれた時には体温計が振り切るほどに体温が上がっていたという。

 サウサンプトン地裁で行われた裁判でカーペンター被疑者には18ヵ月の禁固刑の他、動物の飼育禁止8年が言い渡された。
夫妻と被疑者は友人同士で近所に住んでおり、ロイさんは
「彼女が動物に接するビジネスを止めてくれればそれで十分だったのに実刑になってしまった。
彼女には小さな子どもたちもいる。我々もショックを受けている」と話した。

https://www.japanjournals.com/uk-today/16847-220412-2.html