経済学者「名目賃金さえ上げれば良い、実質賃金は下げるべき時は下げろ、賢い労働者は実質賃金低下に文句を言わない」 [296498938]
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ジョン・メイナード・ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』
通常の体験からすると、労働者が実質賃金よりは名目賃金を(ある程度までは)求めるという状況は、単なる可能性どころか、こっちのほうがまちがいなく通例です。労働者は名目賃金削減には抵抗しますが、賃金財の価格が上がるたびに労働力を引き揚げる、などということはやりません。労働者たちが名目賃金引き下げに反対するのに、実質賃金低下に文句を言わないのは非論理的だ、などと言われることもあります。以下(セクション III)で述べる理由から、これは一見したほど非論理的ではないかもしれません。そして後で見るように、これはありがたいことです。でも、論理的かどうかにかかわらず、経験によれば労働者の実際の行動はそうなのです。
セクション III
実質賃金の全体水準を決めるのは、個人と集団間の名目賃金をめぐる闘争だと思われることが多いのですが、賃金闘争は実はちがう狙いを持っているのです。労働の移動性は不完全だし、賃金は職ごとに純利益が厳密に一致するわけではないので、まわりと比べて相対的な名目賃金の低減に合意する個人や集団は、実質賃金の相対的な低下に苦しむことになります。だから、彼らとしては名目賃金の低下には低下するのです。一方で、お金の購買力が変わることからくる実質賃金低下すべての抵抗しても、実用的な意味はありません。それはすべての労働者に同じように影響するからです。 そして実際、こうした形で生じる実質賃金の低下は、よほどひどい損害を引き起こさない限り、一般に抵抗は受けません。さらにある特定の産業だけに対する名目賃金の削減への抵抗は、実質賃金の全面的な削減に対する類似の抵抗から生じるような、総雇用の増大に対する克服しがたい障害は引き起こさないのです。
https://genpaku.org/keynes/generaltheory/html/general02.html
○参考人(岩田規久男君) 日本銀行が二%を目標にしているのは、それにつれて賃金も上がり、実質賃金も上がって生産性も上がるということ、それで経済も良くなるということであります。
実際は生活水準も両方上がるという形で物価が上がることが大事で、そうじゃなくて、いわゆる不況下の物価高というスタグフレーションに陥ってしまうので、そういうコストプッシュ型といいますか、そういうインフレでなくて、
ディマンドプル型のインフレということがむしろ生活水準を良くするという意味でありまして、そういう意味で二%の物価目標を今目指しているということでございます。
平成29年3月21日 第193回国会参議院財政金融委員会第4号
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/119314370X00420170321/459
どうすんのこれ・・・
まじでやばい・・・
リフレさん・・・
どうして・・・ 経済理論というのは社会のモデル化というものが前提にあって
それが現実と乖離しているといくら理論が正しくても現実との食い違いが出る
リフレ理論がトリクルダウンを否定する政権を想定していなかったように
要約
・労働者は名目賃金の増減には大きく反応するが実質賃金の増減にはあまり関心を示さない
・特に名目賃金が下がるとストライキが多発してしまうから名目賃金を下げちゃダメ
・一方で賃金も商品と同様に需要と供給で価格が決まるので無理やり実質賃金を引き上げると経済に歪みが生じるから実質賃金を何がなんでも上げるのはダメ
・だから政府はお金を刷りまくって常にインフレを起こして労働者の名目賃金が上がり続けるようにしろ、実質賃金は市場原理に任せろ
・労働者が名目賃金の低下に反発し実質賃金の低下に反発しないのは、名目賃金の低下は勤める企業だけで起こるもので全体で生じる訳では無いので自分だけ損をして相対的に貧しくなってしまうが、実質賃金の低下は物価の上昇により生じるもので値上がりは全員に平等に降りそそぐもので相対的に貧しくなる訳では無いから
>>3
実質賃金が上がるが嘘だな
実質賃金は市場原理に任せるべきというかそうなるものなだけど
名目賃金なら貨幣の発行数増やすだけで政府でも上げられる
労働者は名目賃金さえ上がれば文句言わないんだから名目賃金だけ上げとけ、これが経済学者の本音
名目賃金の低下は一部にだけ降りかかる
実質賃金の低下(商品の値上がり)は国民全体に降りかかる
一部にだけ降りかかる名目賃金の低下は個人目線だとよりダメージが大きいから必死にストライキを起こして阻止しようとするが
実質賃金の低下は国民全体に降りかかるため一個人あたりのダメージは小さいので反発は少ないし
国が貧しくなるのは市場原理により不可避なことも多いので名目賃金は下げずに実質賃金だけ市場原理に任せて下げろって話
経済学者「ある商品が値上がりしたら別の商品を買えば良いしそれは比較的簡単に出来るので商品の値上げによる影響は平等になりがち」
経済学者「でもある会社の賃金が下がっても転職するのは商品の変更より遥かに難しいよね」
経済学者「賃金も物価も上がるインフレが良くて賃金も物価も下がるデフレがダメな理由がそこね」 >>5
> 経済理論というのは社会のモデル化というものが前提にあって
もうちょっと具体的に敷衍して述べてくれ
知りたい >>10
> 実質賃金の低下は国民全体に降りかかるため一個人あたりのダメージは小さいので反発は少ないし
ケインズは「よほどひどい損害を引き起こさないかぎり」と書いてる
つまり「一個人あたりのダメージは小さい」とはかぎらない 経済学者ってのは責任取らなくて良いから、デタラメなことしか言わない >>12
社会は個人の集まりだが一人一人の個性まで考えに入れることは物理的に不可能
だから「人間はこういう行動をとる」とか「企業はこういう時にはこう動く」というのをある程度決め打ちしてからそれを公理として数学的に理論を組み上げる
一番有名な例は「人間は自分の利益が最大化するように行動する」という古典的資本主義だな
そこに疑問符をつけてさまざまな前提条件で計算してみたのがゲーム理論 だから経済理論にかんする論争というのは数式的なものというより、そのモデル化についての意見の対立と言っていい まあ要するに労働者は朝三暮四の猿って事だろ
それ自体は正しい
>>17
朝三暮四の猿と見せかけて実は論理的思考の結果である アベノミクス失敗だからって必死で取り繕ってるだけw なお実経済でこの理論が正しかった事は歴史上一度として存在しない模様 >>22
成功した社会なんて人類史上未だに現れてない
みたいなもんやね
成功した社会がないのに社会に従属する経済が先行して成功する決断を得ることなんて無理やろね😌 >>23
> 社会に従属する経済が
経済は社会に従属してますかね?
むしろ経済がエンジンとなって社会を再構築してる例が、近代(以降)じゃないですか?
たとえば、近代に入り、急速に階級は解体された。都市周辺の農民たちは都市に吸収され
賃労働者になった。たがいに見知らぬ者たちが協調して作業するのがふつうになった
核家族が標準的なモデルとなった
社会が「まず存在する」は疑わしい 底辺労働者「俺は賢いから実質賃金低下に文句言わない」
チョロすぎだろ >>15
ありがとう
モデルと現実の「乖離」と書いてあったんで、その乖離の例を知りたかった
引用を「それが現実と乖離しているといくら理論が正しくても現実との食い違いが出る」
の部分にしとくべきでした >>25
名目=貨幣の賃金と違い、実質賃金は抵抗しにくいじゃないですか
底辺だけでなく労働者一般の購買力に影響してくるんで、日本のように目に見えて
総貧困化しないかぎり、抵抗しづらい こういう都合のいい論理を引っ張ってきて正当化する事だけは経済詐欺師は得意だよな 実質賃金下がると社会全体の質が下がるからみんな平等に貧しくなって不満がでにくいって話か
竹中平蔵みたいな話だな >>29
まあこの三十年ずっとそんな感じだがいよいよってところやな ケインズと時計泥棒を一緒にするなよ
歴史上ケインズだけが、経済理論で世界経済を豊かにした
しかも、自分の理論には限界があることも知っていた(長期的問題について、しつこく質問された時に「長期的には我々は全て死ぬ」で有名)
ケインズ理論は当時の西欧経済の状態を分析し、それに対する対処方法を述べたもので、永遠不変に有効ではないことを、本人が一番理解していた
患者の症状をしっかり分析してから、薬の処方や外科的処置で対応しようとしたのがケインズ(もちろん、次の病気にその分析が100%有効でないことは理解している)
テレビとかに出てくる日本の自称経済学者たちは、熱が出て病院に来ている患者に「毎朝コップ一杯の自分の尿を飲んだら病気にならないのに、なんで飲まないんですか」というような連中 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています