マリウポリ市長「ロシア軍 市民を人間の盾に」

ロシアが掌握したとするウクライナ東部の要衝マリウポリのボイチェンコ市長は3日、オンラインも含めた記者会見を行いました。
この中で、第2次世界大戦中、ナチス・ドイツによってマリウポリでは1万人以上が犠牲となったとしたうえで「この100日間で少なくとも2万2000人が殺害された」と述べ、犠牲者の数が先の大戦を大幅に上回っていると指摘しました。

また、市内には今もおよそ10万人の市民が取り残されているとしながら「ロシア軍は私たちが反撃に出るとわかったうえで、市民を人間の盾として使おうとしている」と批判し、国連や各国による速やかな救出が必要だと訴えました。
さらに、数千人の市民や兵士がロシア側が支配する地域に移送され、劣悪な環境下で収容されているとして、解放に向けた取り組みを進めるべきだと強調しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220604/k10013640391000.html