交通事故の死者、岡山が全国最悪 人口当たりで平均の倍以上

岡山県警は交通事故を減らそうと手上げ横断を呼びかけているが、肝心のドライバーの運転マナーの悪さが障害となっている。

 岡山県では、信号機がない横断歩道を歩行者が渡ろうとしても、10・3%のドライバーしか停車しない――。一般社団法人日本自動車連盟(JAF)はこのような調査結果を公表している。2021年8月の全国調査の結果で、全国平均30・6%のほぼ3分の1にとどまり、ワーストだった。

 停車する率が高かったのは長野県(85・2%)や静岡県(63・8%)など。逆に東京都(12・1%)や青森県(14%)などは低かった。

 歩行者妨害や右左折の際に方向指示器を使わないといった岡山の危険な運転は、一部の人たちの間で「岡山ルール」と呼ばれ、ウェブ上の百科事典・ウィキペディアでも「岡山県でよく見られる自動車運転方法」と紹介されている。

 県警は何とかドライバーたちに交通ルールを守ってもらおうと、県出身のお笑いコンビ「千鳥」が出演するコント形式の啓発動画を制作し、YouTubeで公開するなどしている。

https://www.asahi.com/articles/ASQ616T1WQ61PPZB002.html