眠っていたウラン鉱山、エネ高騰で相次ぎ復活
https://jp.wsj.com/amp/articles/mothballed-uranium-mines-get-new-lease-on-life-as-energy-prices-soar-11654731973

稼働停止に追い込まれていたウラン鉱山が、ここにきて世界的に息を吹き返している。各国でエネルギー安全保障が見直されており、石炭からの脱却も求められているためだ。

 北米やオーストラリア、アフリカの運営会社では、旧拠点や凍結されていた開発案件の再開に向けた準備が進んでいる。
およそ10年にわたり低迷していたウラン価格が2011年の福島原発事故以来の高値に上昇していることも追い風だ。
気候変動に絡む地球温暖化ガスへの懸念に加え、ロシア国営のウラン供給会社は制裁の対象にはなっていないものの、調達先の切り替えを求める動きが広がっており、ウラン業界内で稼働再開への自信が高まっている。

 業界や政府発表のデータによると、2020年の世界ウラン生産量のうち、ロシアは6%を占める。だが、原子炉に使われる濃縮ウランでは支配的な地位にあり、米国のウラン輸入の約16%はロシアが供給する。