「セルフレジ」で万引き横行「ミスか故意か見極め難しい」…手元・顔を撮影する対策も

「『ピッ』という音を聞いて、レジを通ったと思った」。今年2月、北九州市のスーパーでウイスキーなどを盗んだとして、
福岡県警に窃盗容疑で現行犯逮捕された中学校の男性教員(60歳代)は当初、こう供述した。

事件はセルフレジで起きた。警察の調べに男性教員は、バーコードを読み取った音を聞いた、と主張して否認した。

しかし、調べが進むと容疑を認め、前日と前々日にも同様の手口で商品を盗んでいたことも判明。
男性教員は不起訴となったが、3月に懲戒免職された。

全国スーパーマーケット協会(東京)によると、セルフレジは2003年に大手で導入が始まった。
21年の調査では、客が全ての操作を行う「フルセルフレジ」を置く店の割合は
19年の11・4%から21年に23・5%へ上昇。
店員が商品をレジに通して精算は客が行う「セミセルフレジ」も合わせると、さらに身近になっている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221010-OYT1T50114/