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雪の日にエアコンが止まった 故障ではなく○の可能性

7年ぶりの節電要請が出た2022年の冬。燃料代の高騰による電気代の値上げ発表も相次ぎ、今後も電気代は上がる見通しとなっています。この連載では「節電」について、くらしの中で気になるトピックを紹介していきます。

 今回のトピックは「雪の日のトラブル」です。空調機メーカーの富士通ゼネラルによると、雪が降った日の問い合わせは「実は故障でないことも多い」そうです。ユーザー側に予備知識があれば慌てずに対処できます。
エアコンが止まった場合、エアコンが「霜取り運転」を行っている可能性があります。霜取り運転の時間は4〜15分。エアコンは霜取り運転が終了すると自動的に暖房運転を再開するので、エアコンが止まっても慌てて問い合わせたりせず、しばらく様子を見たほうが良いでしょう。
霜が付くのは、雪の日のように外気温が低く、湿度が高い状態で暖房運転をした時です。室外機は熱交換器から冷たい風を吹き出しているため、周囲の水蒸気が結露して凍って霜が付きます。霜は暖房能力を低下させるのでエアコンは一時停止し、室外機を暖めて霜を取ります。これが霜取り運転です。

 霜取り運転はリモコンのボタンを押しても中止できません。室内機と室外機のファンは停止し、室外機から水や湯気が出たり、冷媒の流れが切り替わる「プシュー」「ポコポコ」といった音がしたりする場合もあります。知らないと「壊れた?」と不安になる方がいても無理はありません。

 富士通ゼネラルやシャープ、パナソニックなどのエアコンの場合、霜取り運転時は運転ランプが点滅します。また運転再開後、ドレンホースから水が出ていたり、室外機の真下が濡れていた場合も霜取り運転を行った証拠。「暖房の効きが弱いな」と感じた時も、エアコンが暖房の途中で霜取り運転を行っていた可能性があります。