例えば、遡ること三十数年前の1980年代後半。自分が小6か中1の頃、ロクでもない大バカな仲間たちと近所の河川敷をフラフラしてて、調子に乗って川に架かる鉄橋によじ登り列車の線路を歩いてたら通りかかった電車の車掌さんに目撃され、これはやばいと線路を走って逃げ、置石して帰宅ラッシュの電車を止めてそのまま逃げた。

(中略)

 思い出し始めたらキリがない。当時しつけと称して子どもたちを町で平気で殴る性格の悪いおばちゃんが近所にいて、あるとき、そいつを懲らしめようとチビッコたちで反乱を起こしたことがある。まずは団地のエレベーターの機械室のガラスを割って侵入して待ち構え、そのおばちゃんが1階から乗って5階ぐらいまで上がった瞬間にエレベーターの電源を落として閉じ込め、エレベーター内に繋がる非常放送だけ電源を入れ「このエレベーターは間もなく落下します。9、8、7、6…」とかウソをついてビビらせ、信じ切って「助けて~! 死にたくない!」と叫ぶおばちゃんを置いて、そのまま逃げたりもした(その後、自力で脱出したおばちゃんの悪夢のような反撃に遭う)。

 あるいは、ヤクザの車にペンキを塗って逃げてみたり、運ちゃんがサイドブレーキを引き忘れて昼寝してるトラックを、みんなで押して全然違う場所に勝手に移動させたり、交番の警ら用自転車を盗んで交差点の真ん中に置いて逃げてみたり、思い返せば思い返すほどヒドい。もちろん自分だけじゃなく、当時は他人からも最低のことをいっぱい聞いた。いやー、ほんとSNSとかなくてよかった~。危うく世間から永久追放されるところだった~、と、胸を撫で下ろす日々。

https://news.yahoo.co.jp/articles/cfee6dcd4ac1af945920ca188f13e3305e9a1f8b