大谷翔平投手（エンゼルス）が見せた衝撃の飛距離に、首脳陣も仰天している。4日にバンテリンドームで行われた中日との壮行試合「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023 名古屋」の試合前に行ったフリー打撃で、大谷は特大弾を連発して場内をどよめかせた。試合後に取材に応じた吉村禎章打撃コーチは、「長年プロ野球界に関わっていますけど、ちょっと次元が違うなと感じましたね」と苦笑いを浮かべた。
大谷がフリー打撃を始めると、侍ジャパンの選手たちもこぞってネット裏に集合し、スーパースターの打球を目で追った。4球目をバックスクリーンに叩きこむと、徐々にペースアップし、右翼5階席への特大弾など9本の柵越えを放った。
巨人の球団編成副本部長兼国際部長でもある吉村コーチは「向こう（米国）でいろんなバッターを見ていますけど、他のホームランバッターとは次元が違うなという感じはします。打球の角度、飛距離、パワーといい、初めて目の前で見て、驚きましたね」と目を見開いた。「ゲレーロJr.とかジャッジとかも見ていますけども、彼（大谷）のパワー、飛距離の方が規格外かなと思います」と太鼓判を押す。
3日にチームに合流し、早くも注目の的となっている。吉村コーチは「キャンプでダルビッシュが来てくれて盛り上がって、今回もまた（大谷が）合流という形で盛り上がってくれて、ありがたいですね」と、“大谷効果”にも期待していた。
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