【イスタンブール=木寺もも子】ウクライナ陸軍のオレクサンドル・シルスキー司令官は23日、東部ドネツク州の要衝バフムトを巡る戦いでロシア軍が「息切れ」しているとの見方を示し、近く反攻に転じる考えを示した。SNS(交流サイト)への投稿で明らかにした。

ロシアはバフムトの制圧に向けて軍事会社ワグネルの精鋭を投入するなど、過去数カ月にわたって激しい攻勢をかけ、ウクライナは防戦を強いられてきた。シルスキー氏は、ロシアが「かなり弱体化している」とした上で、「我々はまもなくこの好機をとらえる」と述べた。

英国防省は22日、ウクライナ軍がこの数日、バフムトの西部で局地的な反攻に出ていると指摘した。ウクライナ軍が包囲される恐れはある一方で「ロシア軍の一部が配置転換されたこともあり、これまでの勢いを失っている可能性は十分にある」との見方も示した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR23DZM0T20C23A3000000/