
夫・雄介氏(仮名・50歳)の暴力から逃れるため、5歳の息子・颯太くん(仮名)と避難生活を送っている依子さん(仮名・40歳)。
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颯太くんは実の父親とその愛人から性的虐待を受けていた。
『5歳息子が実父と知らない女から性的虐待を受けていた…母が絶句した息子からの「赤ちゃんからやり直したい」の訴え』から引き続き雄介氏が壊していった家庭の状況について聞いた。(週刊現代デジタル児童虐待取材班)
雄介氏が愛人とみられる女性と共謀して颯太くんに性的虐待をしていた時期、颯太くんへの身体的な虐待も増えていた。
「息子がお遊戯会の写真をみせようとしたところ『うざい』と言って、その後は無視をしたんです。息子が悲しがって今度は夫を無視すると、彼は息子の顔を蹴ったんです……。私はその時は部屋にいなかったのですが、息子のギャーという泣き声に驚いて駆けつけると、颯太の唇が切れて血を流していました……」
雄介氏は軽く小突いただけ、と説明したというが、とてもそんな怪我ではない。激怒した依子さんが詰め寄ると、雄介氏は家の中で暴れ、手が付けられない状態になった。
「夫は基本的には優しくていい人だったんです……。なのに昨年の初めごろから『俺は結婚しているのに何でこんなことをしているんだ』と落ち込んだり、家の中で暴れたり……」
自殺をほのめかすこともあった。包丁を持ち出して、自分の腹を刺そうとして慌てて依子さんが止めたことも一度や二度じゃない。
「自分がこの人を捨てたら死んでしまうのではないか」……そう考えた依子さんは雄介氏の顔色をうかがうようになり、ますます追い詰められていった。
「逃げなさい!」警察官の一言で目が覚めた
今年1月、外出先で暴れた雄介氏が警察に取り押さえられる事件が起きた。
依子さんが駆け付けた警察官にこれまでの事情を伝えると、「早く逃げなさい」と説得され、そこで目が覚めたのだ。雄介氏が拘留されている間に荷物をまとめ、颯太くんと共に県外へと逃げ出した。
「颯太のことも、夫とのことも、本当はもっと早くに気づくべきでした。夫は仕事をしないので私がWワークで働いて……給料も食費以外は夫にすべて渡していました。いつもへとへとで睡眠不足で……颯太のことも気づいてあげられなかった……」
これまでも依子さんが離婚を持ち掛けると、雄介氏は「離婚はしない」「親権は渡さない」の一点張りだった。
「夫が風俗や浮気をして遊ぶなら、私も老後を安心して一緒に過ごせる信頼する人を探す、と言ったんです。そうしたら『離婚してねえんだから相手の男から慰謝料とるからな! 』『40歳の子持ちなんて誰も相手にしない! 』と怒鳴られました。それに『颯太の親権も渡さない』って。今思うと息子の性的搾取を目的としていたからなのでは、と思います」
依子さんとも別れたくない。でも愛人とも関係を続けたい。あまりにも自分勝手な雄介氏の言い分には理由があった。
「夫は以前、『自分が一番かわいい』って言っていました……」
依子さんは雄介氏と出会ったのは十数年前。同じ職場に勤務する先輩と後輩の関係だった。ほどなくして交際をはじめ、結婚した。
「夫は両親から虐待を受けて育ち、私もシングルマザーでネグレクト状態でした。2人とも親に恵まれていなかった。だから、結婚したときは『ようやく家族ができた』って嬉しかったんです……」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d25e588174efeb240cf9bea9684e25a9b6e29a3b