北海道新幹線「羊蹄トンネル」、強度不足の可能性…熊谷組がコンクリート試験で虚偽報告
熊谷組は2日、2030年度末の札幌延伸を目指す北海道新幹線のトンネル工事で、同社などの共同企業体が生コンクリートの品質試験を巡り、建設発注者の鉄道建設・運輸施設整備支援機構に虚偽の報告をしていたと発表した。コンクリートの強度が基準に達していない可能性があり、同社などが調査を進めている。

同社によると、虚偽報告があったのは羊蹄トンネル(倶知安町―ニセコ町)の工事。昨年10月頃から、コンクリートの水分量や強度を測定する試験を、必要な回数や箇所数で行わなかったのに、適切に行ったと報告していた。
鉄道・運輸機構の担当者が現場で立ち会った際に発覚した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230503-OYT1T50010/