[インタビュー]今の時代におけるCEROの存在意義とは? 審査不通過による発売見送り,対象年齢外タイトルのヒット,IARCなどへの見解を聞く

4Gamer:
 CEROレーティングで対象年齢外となるタイトルについては,「遊んではいけない」「遊ぶべきではない」「保護者が許可すれば問題ない」といったように,人によって認識が違っていると感じます。改めて,公式の定義を明確にお伝えいただけないでしょうか。

CERO:
 本機構ではゲームソフトの年齢別レーティングを実施することにより、ユーザーや保護者、一般市民に対しゲームソフトの選択に必要な情報を提供し、青少年の健全な育成や社会の倫理水準の適正な維持を計ることを目的としています。
年齢別レーティングは強制力をともなうものではなく、あくまでゲームソフト選択の目安をご提供するものであり、それをどのように活用するかは利用者側が判断されるものです。

4Gamer:
 暴力表現や性表現の許容度は,国や地域によって大きく変わってくるかと思います。CEROレーティングは国内で販売されるゲームソフトを対象としていますが,その基準は日本国内のみを前提としたものでしょうか。それとも,世界的なスタンダードを考慮に入れているものでしょうか。

CERO:
 本機構のレーティング審査の対象は日本国内で販売されるタイトルであり、審査基準は日本国内のみでの利用を前提としています。

4Gamer:
 審査方法や審査基準は,CERO発足の2002年から変わっていないのでしょうか。時代背景などとともに変更された部分があれば,具体的に教えてください。

CERO:
 外部の審査員による審査という方法は設立以来変更しておりません。
 審査基準は社会の価値観や倫理水準の変遷に慎重に対応し、必要に応じて見直すべきものと考えます。2006年の年齢区分の見直しを含めて変更を行っていますが、詳細は差し控えさせていただきます。

4Gamer:
 現在,審査員は何名ぐらいいらっしゃるのでしょうか。在任期間や,入れ替えの頻度などについても教えてください。

CERO:
 研修を修了した20才代から60才代までの男女数十名の方が審査員として登録をされています。多くの方が審査員歴10年以上となっておりますが、入れ替えという考え方はございません。

(全文はソースで)
https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20230518083/