竹は侵略的外来植物⁉ 撤去に1万ポンド

■隣人が植えた竹が境界線を越えて自宅庭で繁殖し、撤去費用に1万ポンドを要したという。「メトロ」紙(電子版)が伝えた。

 チェシャー県ナッツフォード在住のイソベル・チェトウッドさんが
最初に竹の存在に気付いたのはイチゴ栽培用の盛り土の中で、その成長の早さにビックリ。
根を切り取ったにもかかわらず竹はその後も成長を続け、庭全体に広がり続けたという。

 竹は隣家のテナント(店子)が植えたものであることに気づき、隣家の大家に連絡。
大家は除草剤を散布したものの竹は枯れるどころかより勢いを増したとされている。
イソベルさんは侵略的植物駆除の専門家に調査を依頼。
調査報告書を大家に送付したことで大家もようやく事の重大さに気付いたという。

 竹を根こそぎ掘り起こすために掘削機が持ち込まれ、
走茎の一部が下に潜り込んでいたためパティオの一部を撤去しなければならず、撤去にかかった費用は1万ポンド。
幸いイソベルさん側の費用は大家の保険でカバーされたが、大家側の竹はテナントが自ら植えたものだったため保険適用とならず、
除去費用は大家の自己負担となったと報じられている。

 侵略的外来植物の専門家エンバイロネット社代表は「竹はイタドリ(Japanese knotweed)同様の問題を引き起こす可能性がある。
竹はイタドリと違い未だその危険性が警告されることなく、国内各地のガーデンセンターで普通に販売され、
危険性を知らない人たちが自ら庭に植えている。
今後住宅ローン企業が竹の問題をより精査し、イタドリ同様の融資規制を行っても驚かない」と話している。
専門家は竹を「第2のイタドリ(Japanese Knotweed 2.0)」と呼び、警戒感を強めている。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)

https://www.japanjournals.com/uk-today/18006-230605-1.html