ラーメンは飲み物です|世界の人に聞いてみた
https://note.com/culture_map/n/nb4323ee3ef8d
(前略
ドイツ人同僚たちとお昼ごはんを食べに、他社の社員食堂へ行った。この会社は諸事情があって、社員食堂を地域に開放していて、他社の従業員であっても食事させてもらえていた。
多彩なメニューがある中で、3人ともラーメンを選択。
因みにその会社はインド人の従業員も多く勤務しているので、ラーメンのスープはカレー風味でスパイスたっぷり。かなりコッテリしている。セルフ方式になっていて、お盆にどんぶりを載せて、自分で具とスープをどんぶりに入れる。
僕は最初に、トングで麺を山盛り入れる。そしてその上からスープを注ぐ。いわゆる日本人に馴染みのあるラーメンの配合。日本人ですので。
同僚の一人は、スープだけをどんぶりに注いで、麺は全く入れない。
もう一人は、スープをどんぶりに注いで、麺はトングの先で数本だけつまんで、パラパラっとかけるだけ。まるで味噌汁にのせるネギみたいに。
ドイツ人同僚たちは、その「ドイツ人的に解釈したラーメン」を、スプーンだけで全て飲み干す。彼らにとってはトマトスープや野菜スープと同じ感覚みたい。
その「ドイツ人的に解釈したラーメン」は、典型的なドイツ飯である肉やジャガイモの食事と比べると、カロリーが低くて、栄養があって、発汗作用のあるスパイスも入っているので、素晴らしくヘルシーな食事・・・と同僚たちは考えている。従って同僚たちは「今日はヘルシーな食事にしてみた」とか言いながら汗だくで飲んでいた。本当にヘルシーなのか、僕の目ではかなり疑問を感じるけれど。
一方で僕は、お箸を使って大量の麺を食べ尽くした後、スープを数口飲んでごちそうさま。
スープを残していたら「食事は終わったの?」って聞かれた。
僕
「うん、日本人は、ラーメンのスープを全部飲む人もいれば、飲まない人もいるから」。
ドイツ人同僚
「???スープなのに敢えて全部飲まないって、どういうこと?栄養もいっぱいあるのに??」
って、理解不能な顔された。
(後略