2023年F1第15戦イタリアGPの決勝が9月3日(日)にモンツァ・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が優勝し、F1新記録となる10連勝を達成した。

レースはスタート前に波乱の展開。角田裕毅(アルファタウリ)がフォーメーションラップ中にマシンから白煙をあげてコース脇にストップ。角田はスタートすることをなくレースを終える。

このトラブルでフォーメーションラップは中断となり、20分のディレイの後、再びフォーメーションラップからやり直され、レースは53周から51周に変更されて争われることになった。

スタートでは、ポールポジションのカルロス・サインツ(フェラーリ)がトップをキープ。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はいつものように無理をせずに好機を伺うが、ウイングの薄いモンツァではいつもの強力なDRSの効果も薄く、なかなか抜けない。

だが、15周目にフェルスタッペンはペレスをクリア。後ろでは同じように抜きあぐんでいたセルジオ・ペレス(レッドブル)がジョージ・ラッセル(メルセデス)を抜いて4位に浮上。フェルスタッペンを援護するべく、2台のフェラーリを追う。

トップに立ったフェルスタッペンはファステストを連発して独走。その後ろでは3台は接戦となり、ペレスが32周目にルクレール、46周目にサインツをクリアして、レッドブルが1-2体制となってチャッカーを受けた。

優勝したマックス・フェルスタッペンは、セバスチャン・ベッテルの記録を抜いて10連勝というF1新記録を樹立。今季12勝目、通算勝利数は47勝となった。前年に優勝したドライバーはリタイアするという“モンツァの呪い”も断ち切った。

2位にもチームメイトのセルジオ・ペレスが続き、レッドブルが今季6回目となる1-2フィニッシュ。チームとしても、昨年から15連勝、今シーズンの記録を14連勝まで記録を伸ばした。

3位にはカルロス・サインツ(フェラーリ)がチームメイトとの激しいバトルを制し、今季初表彰台を獲得した。4位にはシャルル・ルクレールが続いた。
5位はジョージ・ラッセル(メルセデス)。1回目のピットアウト時にエステバン・オコン(アルピーヌ)に対してコース外でアドバンテージを得たとして、5秒ペナルティを科せられたが、順位に影響はなかった。

6位はルイス・ハミルトン(メルセデス)。オスカー・ピアストリ(マクラーレン)との接触で5秒ペナルティを科されたが、こちらも影響なかった。

トップ6はレッドブル、フェラーリ、メルセデスが2台ずつ続いた。

ベスト・オブ・ザ・レースとなる7位はアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が入り、2戦連続でポイントを獲得。

8位はランド・ノリス(マクラーレン)、9位はフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、10位にはバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)が6戦ぶりのポイント獲得となった。

角田裕毅のチームメイトであるリアム・ローソン(アルファタウリ)は2戦目となるレースを11位でフィニッシュした。
https://jp.motorsport.com/f1/news/f1-rd15-italian-gp-race-report/10515728/