「こんなに格好良かったのだろうか」と坂本家の当主も驚く「リアル龍馬像」、高知に登場
コンピューターグラフィックス(CG)や人工知能(AI)の最新技術を駆使して顔や声を再現した「リアル龍馬像」が25日、高知市帯屋町のひろめ市場に登場した。残された写真を基に、坂本龍馬の子孫らが監修を務めるなどしており、当時の龍馬の姿をうかがうことができる。(石渕譲)
CGとAIで再現した龍馬が登場する乳酸菌飲料「ヤクルト1000」のテレビCM公開を記念して、設置されることになった。
公式に本人と認定されている古写真6種類を参照し、産毛などの細部まで 緻密 に造形して、龍馬が脱藩したとされる28歳頃の姿を再現。像の高さも龍馬の身長と推定される1メートル73となっている。
写真からは把握できない光の当たり方などについては、桂浜公園(高知市浦戸)の龍馬像も参考にした。
龍馬の顔や骨格、年齢などから推定した声は、1万以上の声や骨格のサンプルを基に、AIが生成。土佐弁のアクセントも加えた。
この日行われた除幕式には、関係者ら約70人が参加。龍馬の兄の子孫で、坂本家10代当主の坂本匡弘さん(58)は「めちゃくちゃハンサム。こんなに格好良かったのだろうか」と驚き、声については「坂本家の人間は声が高いと言われる。満足です」と笑顔を見せた。担当者は「地元の人だけでなく、観光客にも幕末に龍馬が抱いた熱い志をリアルに感じてもらえれば」と期待した。
リアル龍馬像は2月29日まで、ひろめ市場北側出入り口で午前10時30分~午後5時30分に一般公開される。付属のボタンを押すと、AIが再現した龍馬の声を聞くことができ、県の魅力を紹介するオリジナル音声も流れる。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240125-OYT1T50240/
リアル龍馬像の完成度の高さに驚く坂本さん(高知市で)
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「リアル龍馬像」の除幕式に参加した関係者ら(高知市で)
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