同僚の姿にだまされビデオ通話後に38億円送金…香港「ディープフェイク」ショック
2024年2月5日

事件はある多国籍企業の財務担当者が1通の電子メールを受け取って始まった。

メールは英国にある本社の最高財務責任者(CFO)の名前で送られ、機密維持の下で口座振り込みが必要だという内容だった。

おかしいと感じた担当者は、フィッシング詐欺を疑ったがその後かかってきたビデオ通話で信じてしまった。ビデオ通話によるテレビ会議の出席者が、担当者もよく知っている同僚で、顔も声も同じだったためだ。

担当者は振り込みに同意し、会議が終わった後に2億香港ドル(約38億円)を送金した。

担当者が詐欺に遭ったという事実はその後本社に振込依頼を再確認して判明した。

香港警察によると、担当者が参加したテレビ会議の映像と音声はいずれもAIを利用して合成・複製された偽物だった。
https://news.livedoor.com/article/detail/25822886/