重い腎臓病の胎児にブタの腎臓を一時的に移植する臨床研究を、東京慈恵会医科大学などのチームが計画していることがわかった。

実現すれば、国内初の「異種移植」になる。

東京慈恵医大や国立成育医療研究センターなどの研究チームが計画しているのは、尿が作れない重い腎臓病の胎児に、ブタの胎児から取り出した腎臓を移植し、出産後、移植したブタの腎臓で作られた尿を排出する。数週間後、赤ちゃんが透析が受けられるようになれば、ブタの腎臓を取り除くというもの。

東京慈恵会医科大学の横尾隆教授は、「治療法がない、腎疾患を持って生まれた子どもたちに新たな選択肢となる治療を届けたい。そのためにも倫理的に許容されるか、丁寧に社会に問うていきたい」とコメントしている。

実現すれば、国内で初めてとなる動物の臓器や細胞を人に移植する「異種移植」になる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f565d0750335fb59325ad947a7acbf123d03c93a