ミシュランガイドの歴史 タイヤ会社がなぜ一流レストランの格付けガイドになったのかhttps://www.cnn.co.jp/business/35215987.html?ref=rss
ニューヨーク(CNN) ミシュランの星付きレストランを予約した人は、なぜ一流レストランの格付けガイドがタイヤメーカーと同じ名前なのか不思議に思うかもしれない。
全天候型タイヤと高級レストランに共通点はほとんどない。だが、シェフやレストランの経営者にとって、100年の歴史を持つタイヤメーカー、ミシュランから認められることは長年の夢だという。
ミシュランガイドは非常に影響力のある格付け制度に進化したが、最初から人々を最高ランクのレストランに誘導しようという意図があったわけではない。今ではその成功は伝説となっているが、元々はずる賢い宣伝キャンペーンから始まった。
家族経営
19世紀後半、アンドレとエドゥアールのミシュラン兄弟は、パリから南に約4時間の田舎町、クレルモンフェランにタイヤ会社を設立した。当時、フランス国内に流通していた自動車は3000台にも満たなかった。道路網は発達しておらず、ガソリンの入手も困難だったため、運転するのは簡単なことではない。ミシュラン兄弟は、人々にもっと車を運転してもらうための理由を与える必要があった。
そこで登場したのが、ポケットサイズの赤い冊子、ミシュランガイドである。
アンドレは1900年初版の序文で、このガイドブックは「給油所や修理工場のほか、宿泊施設、レストランなど、ドライバーがフランスを旅行する際に必要なすべての情報を提供したものだ」と説明している。
人々がもっと車に乗れば、やがてタイヤは磨耗し、結果的にタイヤの購入が増えるだろうと2人は考えたのだ。
(中略)
この格付けシステムは進化し、30年代に定められた評価方式が現在まで続いている。一つ星はそのレストランに「行く価値がある」、二つ星は「遠回りしてでも訪れる価値がある」、三つ星は「そのために旅行する価値がある」という意味だ。
いかそーす
(おわり)