「キモい金なしおっさん」男性差別の実態…日本男性の25%、1500万人が弱者男性!「自業自得」「努力不足」と切り捨てられる
4/24(水) 9:10配信


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みんかぶマガジン
キモくて金のないおっさんから、弱者男性へ
 そして近年、「キモくて金のないおっさん」という言葉が差別的であるとして「弱者男性」と言い換えられ、今に至る。だが、そのエッセンスを見失ってはいけない。容姿に恵まれない、お金がない、中年であるといった要素が「キモい」と、軽蔑して扱われるという現実を鋭く切り取ったのが、この言葉だったからである。

 そして、「弱者側に追いやられる男性がいる」事実への注目度は、女性や子どもの人権問題と比較して、かなり低い。そして、弱者男性の存在は世の中に認知されてはいるものの、支援の手はあまりないのが現状だ。

弱者のコミュニティでも男性は追い出される
 さらに、「弱者のコミュニティでも男性は受け入れられない」という問題がある。かつて自身もひきこもりであった、吉本さんはこう語る。

――同じひきこもりで、弱者同士でも、中年以上の男性は浮いてしまうんです。

 対して、女性は中年でも輪に入っていきますね。女性はお風呂に入れていない体調でも、何でも入れる。男性は清潔感がない時点で、輪から外されます。それが当然だと思われています。

 引きこもりの会ですら、空気読みが必要になります。弱者男性は5人に1人くらいいるんですが、距離感を一気に詰めすぎて避けられてしまう。たとえば宗教や政治の話を、まあまあ初対面でしちゃうとか。

 そういうことをすると、自助グループの常連なのに、打ち解けるフェーズで失敗してしまって誘われなくなってしまうんです。治療を継続して受けている人が集まっているのに。つまり、カウンセリングすら頑張って受けて、自助グループまで勇気を出して来た方が多いのです。

自助グループでの活動に参加したにもかかわらず、グループ内でうまくいかない
 社会人の会でならまだしも、弱者同士ですら排除されるという…。弱者男性のコミュニティでもだめだと、自分は本当にダメだと絶望してしまいます。そこで打ち解けられなかった人をたくさん見てきましたが、その人はいまどうしてるんだろう……。

 実際、自助グループでの活動に参加したにもかかわらず、そのグループ内ですらうまく溶け込むことができない人は一定数存在する。弱者同士であっても、必ずしもお互いを理解し合い、心を通わせられるわけではない。

 書籍『弱者男性1500万人時代』では、弱者男性の立ち位置に置かれてしまった男性が、支援を得る方法や、自身を救うための手法が書いてある。自助グループやNPOも頼れないなかで、弱者男性が立ち上がるための支援は少ない。それでも、今を生きるための手段を案内している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/14c9de0e290bad9ea1bbe91d902dd7834a3d35ee?page=3