10月31日に投開票が行われた衆院選で、選挙運動の見返りに報酬を渡す約束をしたとして、
山形県警は17日、山形2区で当選した自民党の鈴木憲和衆院議員(39)の選挙運動に携わっていた
米沢市議の遠藤正人容疑者(58)(米沢市南原横堀町)を公職選挙法違反(買収の約束、事前運動、
法定外文書等頒布)の疑いで逮捕した。県警は、組織的な関与の有無を調べる。

 発表などによると、遠藤容疑者は10月14日頃、米沢市内で、陣営の男性運動員1人に対し、
鈴木氏の投票を依頼する選挙運動の報酬として1時間につき1000円を渡す約束をし、立候補の届け出前に選挙運動をした疑い。

 また、この運動員と同21〜30日、公選法で定める方法以外で文書を配った疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 鈴木陣営の選対幹部は、読売新聞の取材に対し、「陣営として選挙違反はしないよう徹底していた中で、
逮捕者を出し、大変申し訳ない。組織ぐるみの違反では全くない」とコメントした。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20211117-OYT1T50171/