ところで海の向こう、アメリカではガソリン価格がもっとシャレにならないことになっている。「1ガロン=3ドル」というと、1ガロンは3.7リッターくらいなので、日本に比べればはるかに安い(リッター90円台前半)のだが、それでも、これがクルマ社会のアメリカを直撃している。

ジョー・バイデン大統領は、なんとFTC(連邦取引委員会)に対してガソリン価格の調査を要請した。FTCは日本でいえば公正取引委員会。「鶏を割くに牛刀をもってす」といったところで、たぶんに政治的ジェスチャーなんだろうけれども、現政権の苦しい内部事情が透けて見えてくる。

なにしろ先日は、ABC/ワシントンポスト紙の世論調査で政権支持率が38%となり、とうとう40%を割ってきた。来年の中間選挙を控えて、なんとか党勢の回復を図りたいところ。さもなくば、早すぎる「レームダック」入りとなってしまいそうだ。

https://toyokeizai.net/articles/-/470518?page=2