違いがないこと確認し合う会?立憲代表選の討論会、論戦低調の理由は

立憲民主党の代表選の討論会(日本記者クラブ主催)は、憲法論議や経済政策などで4氏の主張に明確な違いはなく、枝野幸男前代表の路線から変わる改革の方向性はわかりにくかった。
対立や分裂を避けたいという党内事情から、活発な論戦になっていないようだ。
一方、来夏の参院選に向けて、枝野氏と共産党の合意のあり方をめぐっては、修正の動きが出ている。
「私どもは4年前に希望の党で当選した。いろんな経緯をたどって立憲代表選に立候補することの可能性について聞きたい」
この日の討論会で、小川淳也元総務政務官は、民進党が分裂した2017年衆院選でともに希望から当選した泉健太政調会長に尋ねた。
泉氏は「互いに信頼し合うことが大事。新しく入ってきた人に優しい政党でなくては」と応じた。
立候補した4人は、希望を経て合流した2人のほか、4年前に立憲で当選した西村智奈美元厚生労働副大臣、無所属で当選してから立憲に入った逢坂誠二元政調会長とそれぞれ異なる。
しかし、討論会では、政策や党運営などの違いを競い合うよりも、違いがないことを確認し合うようなやりとりが相次いだ。
逢坂氏は「原発ゼロ」について、同じ立ち位置の西村氏に質問。
西村氏が「原発ゼロ社会を早期に実現したい。政府が方針を徹底すべきだ」と答えると、逢坂氏も「意を強くしました。頑張りましょう」。
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