成分検査で本物が確定したとか言っちゃってる人がいるが、それは粗雑な結論だ

金含有率95%というのは純金を目指して精錬しても精錬技術の未熟から不純物が残りそのくらいの純度にとどまるという相場の範囲内の比率だ

現代の蓄財用金貨に99.9999999%というのがあるがこれは現代の精錬技術の賜物で、近世以前にそんな高純度のものは作れなかった

その他の含有物はどれも自然のもので精錬の過程で取り除かれず残留したものだ。そういうものを「組成比率」といってしまうのはよろしくない

例えば、金8割銀2割という合金(慶長小判である)の比率が一致したなら「組成が一致した」と言っていい
自然由来のものしか含まれていないのに組成が似ているなどというはこじつけ的言い草だ

志賀島金印の非破壊成分分析の結果は何も証明していない