現場で何が起きていたのか。今回選挙区で敗れ、比例復活した中堅議員のひとりはこう振り返る。

 「徹底的に『共産党と一緒にやっている』とネガティブキャンペーンをされた。共産票の単純な足し算にならなかった。維新候補に無党派層を持って行かれた。維新がいなかったら勝てた」

 別のベテランも「維新ブームで政権批判票を持って行かれた」と分析する。「維新が初めて選挙区に立てて、目新しいところに票が行った。身を切る改革が新鮮に映ったんだと思う」

 とりわけ、躍進した維新の地盤・大阪では、無党派層や保守層をめぐる攻防が過熱化した。大阪10区では8期目をめざした立憲の辻元清美氏がこれまで無党派層で厚い支持を得ていたが、今回は維新新顔候補に攻め込まれた。辻元氏は比例復活もできず、議席を失った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fa62df3da2cc772fdeaaf00ac62e8c273f8b2801