10月中旬、中国の女性インフルエンサーがライブ配信中に農薬を飲み、死亡するという事件が起こりました。
そして今月、その女性の火葬後に彼女の遺灰が盗まれる事件が起きたと報道されています。

Luo Xiaomao Mao Zi(享年25歳)は、中国版TikTokのDouyinで約70万人のフォロワーを持つ美人インフルエンサーでした。
しかし、華やかに見える画面の裏では、彼女はうつ病により入退院を繰り返していました。アンチによるバッシングがひとつの原因だったと言われています。
10月14日の配信で、彼女は病状を説明し、再度の入院のためこれが最後の配信になると示唆しました。
また、彼女の友人によると、彼女は最近別れた恋人との復縁を望んでおり、彼の関心を惹くために農薬を側に置いていたそうです。
ところが、この農薬に目をつけたアンチが、心ないコメントを次々に投稿し、彼女はそれに煽られる形で農薬を飲み干したのです。
彼女はすぐに病院に運ばれましたが、翌日に中毒死で亡くなってしまいました。
結果的に、これが彼女の最後の動画になってしまいました。

その後、彼女の生まれた山東省で葬式が行われました。
ところが火葬後、彼女の遺灰が葬儀場の職員によって盗まれるという事件が起こります。
この職員は、友人2人と共謀して「冥婚」を望む家族に売る目的で盗んだとされています。
冥婚とは、未婚のまま亡くなった子供を家族が弔うため、魂がまだこの世にあるうちに、それと見立てた異性と婚礼を上げて死の世界に送り出すというもので、中国では3000年の歴史があります。
犯人たちは、遺灰を未婚で亡くなった男性の家族に転売するつもりでしたが、買い手を見つける前に警察に拘束されたと報じられています。
冥婚の慣習は時代の変化とともになくなりつつあったそうですが、最近になって再び広まりつつあり、オンライン上で冥婚のマッチングが新しい市場となっています。
遺灰は約120万円ほどで売買され、やはり美男美女の遺灰は人気があるのだとか。
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