2021年は去年に引き続き、新型コロナウイルスの影響で収入が減り、経済的に苦しい毎日を送っている人もいるかもしれません。
国税庁の調査により、最新版の日本人の給与が明らかになりました。
日本人の平均給与はどのくらいなのか、給与1000万円以上の人はどのくらいいるのかなど、今回は日本人のお給与事情について、詳しくご紹介します。

国税庁の調査(※)によると、令和2年の日本人の平均給与は、以下のとおりとなっています。

男性:532万円
女性:293万円
全体:433万円

男性は、55歳〜59歳の平均給与が最も高く、668万円となっています。
女性は、45歳〜49歳の平均給与が最も高く、321万円です。女性は年齢によって、平均給与に大きな違いがないという特徴があります。

令和2年の平均給与は、男性は前年比1.4%減、女性は前年比1.0%減となっており、全体の平均給与も前年から減少傾向が見られました。

次に、給与の金額とその割合についてチェックしていきます。給与が1000万円までの給与階級別の人数の割合は、以下のとおりとなっています。

<年間給与階級別割合 1000万円以下>
100万円以下 :8.4%
100万円〜200万円:13.8%
200万円〜300万円:15.5%
300万円〜400万円:17.4%
400万円〜500万円:14.6%
500万円〜600万円:10.2%
600万円〜700万円:6.5%
700万円〜800万円:4.4%
800万円〜900万円:2.8%
900万円〜1000万円:1.8%

この調査によると、給与が400万円以下の割合が全体の55.1%となっており、日本人の半数以上を占めていることが分かります。
給与が200万円に満たない人の割合も22.2%となっており、5人に1人は給与200万円以下、つまり月収約16万円以下となっています。

一方、給与が1000万円以上の人はどのくらいいるのか、確認していきます。

<年間給与階級別割合 1000万円以上>
1000万円〜1500万円:3.4%
1500万円〜2000万円:0.7%
2000万円〜2500万円:0.2%
2500万円超     :0.3%

給与1000万円以上の割合は、日本人全体の4.6%となっており、圧倒的に少数派であることが分かります。
男女別に見てみると、男性の給与1000万円以上の割合は、男性全体の7.1%、女性の給与1000万円以上の割合は、女性全体の1.1%となっています。

また、給与1000万円以上の割合は、平成30年は5%、令和元年は4.8%だったことから、ここ3年間減少傾向が見られました。

このように最新の調査結果によると、日本人全体の平均給与や給与1000万円以上の人の割合が減少するなど、日本人の収入は減っていることが分かりました。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言などの影響で、日本経済や収入においても、打撃を受けていることが理由の1つとして考えられます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9c096f1db607a4b1c31ac8cc58d544e883cb83ae