ソニーグループはサッカーイングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティーと、バーチャル技術を生かしたファン向けの新サービス開発で提携したと発表した。ソニーの技術と音楽ライブなどで培った知見を組み合わせ、仮想空間上で試合観戦ができるようなコンテンツをめざす。

マンチェスター・シティーのクラブが保有する選手らに関するIP(知的財産)を活用する。ソニーは「世界中のファンがチームを身近に感じられるコンテンツ開発や、仮想空間上の新しいファンコミュニティーの実現をめざす」としており、今後実証実験を行う。

ソニーは傘下の英ホークアイ・イノベーションズが、イングランドを含む各国のサッカーリーグで、スタジアム内に設置した高性能カメラから全選手の位置や骨格の動きをデータ化している。現在は審判の判定支援や放送局の映像コンテンツ作りに用いているが、これらのデータを使えば仮想空間上で再現した試合の様子をファンが観戦できるようなサービスにもつながりそうだ。

ソニーはオンラインの音楽ライブ運営など、エンターテインメントのデジタル化に力を入れている。スポーツ向けでも今後デジタル化の需要が高まるとみて、他の競技でもチームや運営団体と連携した取り組みを進める。

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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC309HI0Q1A131C2000000/