日経平均反落、終値182円安の2万7753円 変異型への警戒強く 

2日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比182円25銭(0.65%)安の2万7753円37銭で終えた。10月7日(2万7678円21銭)以来およそ2カ月ぶりの安値となった。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大への警戒感が強く、リスク回避目的の売りが優勢となった。日経平均は300円近く下げる場面があった。

米国でオミクロン型の感染者が初めて確認され、前日の米株式相場は大幅に下落した。この流れを引き継ぎ、東京市場も売りが先行した。経済活動の再開が滞りかねないとの見方から、空運株や鉄道株、百貨店株などが下落した。

もっとも、日経平均の下値は堅かった。株価の水準が下がったため、割安感が出てきたとの判断から主力銘柄の一角に押し目買いが入った。日本時間2日の米株価指数先物の堅調な動きも投資家心理を支えた。

東証株価指数(TOPIX)は反落し、10.37ポイント(0.54%)安の1926.37で終えた。8月23日(1915.14)以来の安値水準だった。JPX日経インデックス400も反落した。

東証1部の売買代金は概算で3兆1477億円。売買高は13億4849万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1431、値上がりは667、変わらずは86だった。

ソフトバンクグループが連日で年初来安値を更新した。TDKとエムスリーは下落。東エレクやアドテストも下げた。半面、ダイキンとファストリは上昇した。川崎汽など海運株の上げが目立った。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB00004_S1A201C2000000/