有名なのに「再登場」しないウルトラ怪獣たち。「使いづらさ」も理由の一つ?

ダダやメトロン星人たちは再登場するのに……

 ウルトラシリーズでは、以前に登場した怪獣や宇宙人がまったく別の個体として登場することがあります。
主に人気のあった怪獣や宇宙人たちが選ばれていますが、なかには人気がありながらもいまだに再登場できない怪獣もいるのです。

 2021年9月11日に放送された『ウルトラマントリガー』では、1993年から95年まで続いていたアメリカ版オリジナルビデオ作品
『ウルトラマンパワード』に登場した「パワードダダ」が再登場しています。
これまで初代『ウルトラマン』に登場した「ダダ」は、その後のシリーズにもよく出てきましたが、パワード版は放送から26年ぶりということで話題でした。

 そこで今回は、初登場でインパクトを残すも、その後再登場しなかった怪獣や宇宙人たちをいくつかご紹介しようと思います。

 まず、最初のウルトラシリーズである『ウルトラQ』に登場した怪獣たちです。『ウルトラQ』にはまだウルトラマンが登場しないことから、
同作の怪獣たちにはのちのシリーズで再登場してウルトラマンと戦うだけで、幻の戦いが実現するというワクワク感がありました。
近年だと、ぺギラや巨大化したM1号などがウルトラマンZと戦って話題になりました。
ちなみに『ウルトラマンZ』のスピンオフ短編作品『セブンガーファイト』では、ガラモンがセブンガーと戦っています。

 いまだに再登場していない『ウルトラQ』の怪獣では「火星怪獣ナメゴン」「風船怪獣バルンガ」「貝獣ゴーガ」などが印象深いです。
どれも現在の技術だとCGで作れそうなデザインですが、ぜひちゃんとぬいぐるみを作ってウルトラマンと戦ってほしいものです。

『ウルトラマン』の怪獣は人気が高いだけあって再登場回数も多く、特に宇宙人はバルタン星人、メフィラス星人など全員が再登場するほどの人気。
そんな初期ウルトラ怪獣のなかで筆者が昔からもう一度みたいと思っている怪獣が、第37話「小さな英雄」に登場した「怪獣酋長ジェロニモン」です。

 ジェロニモンはそれまでウルトラマンが倒してきた怪獣を復活させて攻撃してきた強敵ですが、
その蘇生能力があるからこそ、作品としては使いづらいんでしょうね。
強敵といえば第38話に登場し、ウルトラマンからダウンを奪った「光熱怪獣キーラ」が再登場しないのも残念です。
戦闘シーンを抜粋した総集編の『ウルトラファイト』はノーカウントにさせてください。

 宇宙人の敵が多かった『ウルトラセブン』は、その後のシリーズで再登場した宇宙人も多く、
またペガッサ星人やメトロン星人のような新規キャラも作られています。侵略者の配下であるロボット怪獣が多いことも特徴で、
「地底ロボット ユートム」、「軍艦ロボット アイアンロックス」、「戦車怪獣 恐竜戦車」などが印象的でした。
一番有名なロボット怪獣であるキングジョーは『ウルトラマンマックス』などにも登場しており、筆者も大好きですが、
たまにはそれ以外のロボット怪獣も見てみたいですね。

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