新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の水際対策を巡り、
来年2〜3月の北京五輪・パラリンピックを目指す日本選手に対し、政府が特例措置を講じる見通しであることが
4日、関係者への取材で分かった。代表選考会を控える選手に対し、厳格な行動管理などを条件に
帰国後の待機期間中の練習を認める方針を固め、競技団体に伝えた。

水際対策が強化される前は、選手らは入国後3日連続で陰性の場合、練習や試合に参加できるなどの特例が認められていた。
現在は適用されず、帰国後14日間の待機が求められている。
今回の特例により、一般との接触を完全に絶つなどの感染対策を徹底することで、
待機期間中も練習することが可能となる。

北京五輪の日本代表選考では、23〜26日のフィギュアスケート全日本選手権(埼玉)に出場予定の一部選手が
まだ帰国しておらず、27〜30日に代表選考会(長野)を行うスピードスケートも、
平昌 五輪金メダルの小平奈緒選手(相沢病院)らトップ選手が海外遠征中で、帰国後の調整への影響が懸念されている。

https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2022/20211204-OYT1T50170/